ドラゴンマークドフォーデスをやってみて思うゲームに対しての評価

息子がドラゴンマークドフォーデスというゲームを機嫌良く遊んでいます。

 

dragonmfd.com

 

カプコンロックマンに関わったスタッフが作ったそうで、硬派な2Dアクションゲームかもしれないというのと、キャラデザが私の好みだったのでかなり久々にゲームを買ってみる気になりました。脳死状態でできるハクスラがやりたいなぁと思っていたのもあるかもしれません。

 

やってみた感触なのだけど敵が異様に硬いです。

Lv5推奨のステージでもLv10までレベ上げをやっていなければタイムアップでクリアができないなんてことが2番目のステージから起こりました。あぁ、これは駄目かもしれんなぁと、思いつつも最初のステージを4~5回周回してレベリングをしてやっとこさ2つ目のステージをクリアしました。

 

これでさくさくすすむかなぁと思った3つ目のステージにいくと、またタイムアップです。3つ目のステージはすぐにボス戦がはじまるのだけどそのボスを倒したところで残り時間が3分で、そこからダンジョン探索がはじまるという作り。持ち時間は20分で、慣れれば多少は違うだろうけど根本的にはまたレベリングで最初のステージを何周もしなくてはいけないという状態になります。

 

最初のステージは推奨レベルが1だから、道中の敵を倒しても入手できる経験値は1です。そんなのを倒していると効率が悪いから全スルーしてボスだけ倒してクリア経験値250でレベリングするという内容です。それだけだったらまだいいのだけど、横長のステージ中央あたりからスタートでまず左端にいって鍵をとってからボスがいる右端の部屋にいかなくてはいけません。5分ほどマラソンして、ボス戦が1~2分程度みたいなステージを10周ぐらいせんと先に進めないのです。

 

こんなんだから序盤でやめちゃう人が多いのでしょうね。

オンライン対応のゲームだから、協力プレイでならこの単調なプレーも楽しめるだろうと思ったけどオンラインに人はほとんどいません。平日のゴールデンタイムか休日であれば多少は人がいるみたいですが、レベリングが終わった人たちがレアドロップを狙って難度の高いステージを周回しているだけという状況みたいです。まぁ、はっきりいってハクスラの面白さがまったく感じられないハクスラなのですよ。

 

 

アクション部分は操作感も悪くなく、それなりの難易度で楽しめる感触ではあるのですけどね。チュートリアルみたいなステージを10周以上回さないと先にすすめないなんてのは、

 

「どういうことが起こったらこういうバランスになるのか?」

 

と、ほんと不思議に感じます。

 

さらに苦情は続きます。

硬すぎる上にスーパーアーマーで飛び込んでくるザコ敵がごろごろいます。敵のモーションをキャンセルする攻撃はあるけどそれは威力が小さい上に弾き飛ばしてしまうからDPSが下がってしまってサクサクとすすめることもできません。ほんと、

 

「どうしてこうなった?」

 

と思えるようなゲームバランスです。

 

ところが、最高レベルの50までキャラを成長させると道中の雑魚だけでなくステージのボスまでやわらか戦車並の耐久力しかないようです。HP2以上あればダメージを受けても必ず1残るというアイテムを装備して、1になったら自動回復のスキルを使ってHP回復は無限にできるから連続でダメージをもらったりしなければ死んでしまうことはありません。

 

息子はそんな調子で高難易度のステージをソロだったり、オンラインだったりで周回してレアドロップアイテムを収集しています。で、それが非常に楽しいようです。このステージのレアアイテムはこれだとか、25周回ってやっと狙っていた武器が手に入ったという具合に嬉しそうに報告してくれます。詰まったらレベルをあげて再挑戦すればいいだけですし、レベリングさえしてしまえばサクサクと周回できるというわけで息子にはちょうどいいぐらいの難易度のようです。

 

息子がこれまでどういうゲームをやってきたかはほぼ把握しているのですが、コツコツとレベリングして、レベリングさえすれば無双できるみたいなゲームを好む傾向があるみたいですね。ただ、そういうゲームが性にあうというのもあると思うのですが、ゲームといえばそういうものっていう感覚が身についているように思えます。だから、レベルあげてもキモをはずすと全然倒せない敵がいたりすると、

 

「くそげーだ!」

「バグっている!」

 

と騒ぎ出すわけです。

 

こういう息子にとってはドラゴンマークドフォーデスというゲームは神げーといっていい評価なのだろうなぁと。ネットでのこのゲームの評価をみて、それに文句をいっているのを聞いているとそういうことを感じますね。

 

振り返ってみると、私自身もそういう経験がありますね。

若かりし頃、私が機嫌よく遊んでいたゲームでも、どうも他の人たちにとってはそうでもなかったらしいなんていうことにあとで気がつくゲームがこれまでいくつもあります。ドルアーガの塔なんてそのもっとも典型的な例ですかね。

 

ドラゴンマークドフォーデスは、私にとってはさらっとやってさらっと終わっといたらいいかなぁと思えるゲームですかね。もうちょっとやってみたら感想もかわってくるかもしれませんけど。ただ、そのもうちょっとやる前でつまずいてしまうような作りなのがもったいないなぁと、そんな事を感じています。